第1章 ミセバヤ
「なんのことじゃ?」
「いやね。知らないほうがいいこともあるしね」
「そうだな」
「二人で納得するんじゃなか」
「あ~。真田に聞いた方がいいとおもうよ。」
「真田?」
そう話していると、最後のコート確認をしていた真田が戻ってきた。
「真田、鷹鴇夏帆って知っとるか?」
「鷹鴇?知っているが」
「なんで真田が知ってるんだ?」
「副部長、鷹鴇先輩とどんな関係なんですか?」
「関係というか、鷹鴇は手塚の彼女だっただろう?」
「「「「「えぇ~!!!!!」」」」」
「小学校6年のときだったか、二人は付き合っていたんだ。1年の夏には別れていたがな。今でも仲の良い友人だと聞いているが?」
「やっぱり知らなかったんだね。」
「まぁ、ということはもう一つの方も知らない可能性か出てきたか。」
「もう一つってなんじゃ。」
なかなかダメージの大きい話が出てくる。これ以上何があるというのだ
「まぁ、鷹鴇からいずれ聞くだろうからな。教えとこう。鷹鴇は跡部とも付き合っていたぞ。イギリスに住んでいたときのクラスメイトだそうで、小3から小5までだな。」
「・・・。」
「小学生だからと思うなよ、仁王。あの跡部だぞ。」
「・・・。わかっちょる」
「ついでに教えておこう。今も跡部とは友人関係だそうだ」
「・・・。」
夏帆のやつ、俺に内緒ごととはえぇ度胸しとる。