第1章 ミセバヤ
「見事に部長ばっかだな。」
「部長ばかりといえば、あとは、四天宝寺の白石だな」
「まさか、そことは繋がりないでしょう」
「え?俺、鷹鴇先輩と白石さん幼馴染だって聞きましたけど?」
「「「「は!?」」」」
「いや、財前から聞いたんスけど。小1~小3までの三年間同じ学校通てて、親同士も幼馴染だからちょくちょくあってたみたいだって・・・」
「それは、俺も知らなかったな。新しいデータだ」
「わぁ、そんな面白い話、俺に黙ってる何て夏帆ってば、お仕置きしなきゃね」
そういった幸村の顔は魔王降臨だった。
「それじゃぁ、俺はもういくけぇ」
「えぇ??仁王先輩早いっすよ」
「彼女と待ち合わせじゃ」
そういい、部室を出る。急ぎ足で夏帆の元に向かう。校外のことまで目が光らんかった、盲点じゃった。夏帆は、自分で自分を低評価しすぎる。あいつは、誰かしらを引き寄せる天才なんじゃ。夏帆の周りにはいつも友達であふれ取る。男であれ女であれじゃ。
「夏帆。待たせたの」
「ん~。大丈夫。今日委員会やったし」
「ほうか、帰るかの」
「ん~」
そういいながら、俺に近づき一緒に歩く。前まで別々に行動していた俺らじゃが最近は、帰りは一緒に帰るようにした。皆に言ってはいないが、その行動が、牽制のつもりじゃ。気づいとるやつは気づいとる。それでも、いじめなんかに発展しないのは、夏帆の人柄なんじゃと思う。