第3章 恋？いえ、それは鯉です。

「まぁ、そのうちはいってくっか？」



１５分経過＿＿＿＿＿



「おっせぇよ！！なにしてんだよ！！」


まだ向こうでもぞもぞしてやがる



あー、ちっ、しかたねぇ。

行くかな。




ガラリ



「おそいんじゃないの～？こんな時間までな～にしてたの～？」


なにしてんだよっつうの


「銀時」

なに驚いてんだよこいつは

そんな顔を見てる俺も少し驚いてるよばーか


「俺の家だっつの～」

とかなんたらかんたらこいつの顔見れずにごまかしてたら
「おかえり！！！」

ぎゅっ！！！


「ぐはっ！」


「甘味屋に行ってたの
これ全部銀時に！」

なんて抱きついたまま俺を見上げて嬉しそうにしてる。


ドキッ＿＿＿


って、なんだよ今の！！

銀さんこんな若い子にときめいてる！？

いや若い子は好きだよ！？

あれもびんびんだけど！

それとこれとは別問題！！！！


「っ、そうかよ」


「銀時、なんか言うことない？」

睨んでるようでなんだか泣きそうな顔をしてる。


「あー？んー、


ただいま。」


まぁいまだけは、こいつの気持ちを無駄にしたらだめだな。


「…ぎんさん大人。」


そして俺は抱き返す。


「えー？なにかいった？」



こいつがそう決めたなら、

俺は…。


「んや、なんもいってねーよ」



なにも知らない。そうする。



これからそれができないようになるのは、

まだ俺もあいつも知らない。







坂田 銀時side～end～