第3章 恋?いえ、それは鯉です。
坂田 銀時side~
「帰ってきたのはいいものの。」
遅い。
甘味屋に行くって…いくらなんでも遅すぎだろーが。
「突っ走って帰ってきた意味ねぇよこりゃ
神楽もめずらしくいねぇしよ…ジャンプでも見ますか」
鼻をほじりながらいつもの二人掛けの椅子に横になった。
ジャンプに目を通す。
だがなんでかそわそわして内容が頭に入ってこねぇ。
「こうなったら銀さん自棄で見てやるもんね」
ガタン
ガサガサ
「………」
玄関に目を向けると影が写ってる。
「なにしてんだあいつ…」
絶対あれは李鶴那だ…。
扉の向こうでもぞもぞして入ってこない。