第2章 バカには何を言っても変わらない。
「みんなつぶれてるし。」
お酒の強そうな高杉でさえも寝てる。
もちろん銀時はまだ私の膝の上。
「フサフサしてる…ふふっ」
気持ちいい。
銀時の匂いがする。
安心する?のか、わかんないけど、
そんな感じの温かさが膝から伝わる。
「へぇ~お侍さん女いたんだ~?」
急に声がして顔を上げる。
「気配がしなかった…!!!
…あ、んたは!」
神威。
私の両親を殺した…あの少年
神威が私の目の前にいる。
「覚えてるよ君~、あの鬼族?だっけ?
えー、と、そうそう!皇家!!
死んだかと思ってたけど、やっぱ見逃してよかったなぁ強そうだしネ」
目が笑ってない。
こいつバカにしてる。