第2章 バカには何を言っても変わらない。
「で、僕の船でなにしてんの?」
「しゃべらないで。」
この男の言葉と共にふつふつとあの記憶が蘇る。
怒りが込み上げる。
「殺気だされてもなあ」
「しゃべらないでって言ってるでしょ。
殺しそうだから。」
「殺せば?」
「今は…したくない。
だから目の前から消えて。」
「僕の船なのに~やな言い方だネ~」
こいつの言葉には人を苛立たせる力があるのか
「……銀時たちに先に帰ったって伝えて。」
また次来ればいい。
銀時たちが帰ってきてすぐに一人できて殺す。
「また会おうね」
そんなこと言われなくてもすぐに会うわ。
絶対に仕留める。
起こさないように銀時の頭の下に丸めた座布団を置いて帰る。