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緋ノ鬼
第1章 縁も所縁もありませんけど。てかなにそれ美味しいの。
「いつも顔色一つ変えねぇでよ、つまんなくねぇのか、って思ってたんだけどよ」
「…今のは、言われなれてないだけであって「いいんじゃねぇの?」」
私は顔を勢いよくあげ、彼の顔を見上げる。
「いろんな顔見せたってよ」
そう言って笑う銀時を月明かりが照らす。
「綺麗…」
その月明かりで銀髪が綺麗に輝いている。
「ほら、けぇるぞー」
「…」
私は少し銀時のことが羨ましく思った。
何にも汚されない、綺麗な銀色のなにかを。
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