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緋ノ鬼
第8章 危険の中に奇跡あり。
「みなさん、それだけ大切なもの、返してほしいですよね。
待っててください。私が必ず。
ここで叶えますから。」
「ここで、ですか?嬉しい限りですが
そんなことが可能で?」
女中の1人が疑うように言った。
「えぇ。トシ、総悟、大切なものを用意して。
大丈夫。取られることはないから。
私に考えがあるの。ただ黙って協力してほしい。
明日、この時間、みなさんここに集まっていてください。」
私の考えが当たっていれば大丈夫。
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