第8章 危険の中に奇跡あり。
「さて、みなさん、集まってもらってごめんなさい。
質問なんですけど、
取られたものはどんなものでしたか?」
「私は、母の形見で、大事にしていたものです。」
「私は離れた幼馴染から貰ったもので、思い入れがあって」
「大切な人からもらったものです。
初めてもらったもので、はやく返してもらいたいです。」
うん、やっぱり。
「小さい男の子や女の子だったはずですがどうですか?」
「男の子でした」
「私は女の子だった気が」
「私も女の子でした」
それぞれ男の子や女の子。
うん。
「たぶん、それは幽霊で違いありません。」
「まじか」
「えぇ!?いやだわ!」
「でも幽霊としかいいようがないわよね」