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緋ノ鬼

第6章 愛よ、力の元となれ。




神威side〜


どうしてだ。


あの頃はあんなに俺を睨んでいたのに。


今はどうしてそんなに冷めた目で俺を見るんだよ。



「帰る」


そういう目の前の女に

俺は胸を踊らせていた。


「帰れるならね」

そう笑って見せて

窓を開ける。


そう。その顔をしてればいいんだ。

俺を憎むような目で俺を見て。

それ以外の顔なんか、

変な気分になる。








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