第4章 別れはつきもの。です。
「あ!!え、と。僕!今日は早く帰らないといけないんでした!
はい、これ、ほんっとすんません!!!」
万事屋の階段を上ろうとしたとき、
あんなに持たせないと言った新八が
私に全部荷物を持たせて突っ走っていった。
「え?」
なんで?
「新八ぃぃーーー!?」
はぁ?
急用だったのか?
「よくわかんない子だなぁ…まぁいっか!」
でも重たいよなぁ…
「はぁ。」
ため息をついて下を向いたとき、
階段から誰か降りてきて、私の前で影がとまった。
がさっ
ひょぃっ
その影の主は手元から二個の荷物をとり、
階段を静かにあがっていった。