第11章 帰省。そして再会。
―黒尾side―
パーティーの前の日の夜、俺は部活で疲れていたためソファーにダーイブ。
すると電話を終えた親が
「明日の夜、6時30分から夏妃ちゃんの家でパーティーですって。行ってらっしゃい。」
「おー」
俺は意識が朦朧としていたからテキトーに返事をして小一時間ほど寝てしまった。
目が覚めた俺は夕食を食べて風呂に入ってまたまたベッドにダイブ。
翌日、今日も部活の1日練。中学の友達からはモノ好きだとか、そんなんじゃ彼女作れねーとか言われる、のだが、そいつにも彼女なんかいねーんだよ。そんなやつに言われたくない。
部活が終わってこれまたソファーにダーイブ!!
ウトウトしていた時に
ピンポーン
チャイムが鳴った。親は・・・いない。仕方なく疲れた体を動かして玄関の扉を開けると研磨がいた
「よお、研磨」
「クロ、何その格好。早く着替えてきなよ。」
「あ?なんのことだ?」
さっぱり分からねぇ。研磨は一体何言ってんだ?
「昨日夏妃の家でパーティーするって電話きたじゃん。」
俺は心当たりがないので考えていると
「とりあえず早く着替えて
もう始まっちゃうでしょ」
「・・・分かったよ、着替えてくればいいんだろ」
めんどくさいと思ったが心の何処かでは少し嬉しかった。
夏妃に会えるからだ。俺の記憶ではほとんど病院のベッドの上。自分の足で歩く姿はあまり見たことがない。
俺らには普通でもあいつにとってはいい進歩だ。
早く会って弄ってやろう。
俺の気持ちはめんどくさいからワクワクした気持ちに変わっていた。