第11章 帰省。そして再会。
手紙を貰ったその日、すぐに8月1日から休むことを新部長に伝えた。
そして8月1日がやってきた。
「夏妃ちゃん、元気でな!」
「気をつけろよ。」
私の旅路を気遣う孝支くんと澤村くん。
ちょっとお母さんとお父さんっぽいのは言わないことにする。東峰くんは用事があるらしく見送りには来れないらしい。
「じゃあ、行ってきます!
お土産、ちゃんと買ってくるからね。」
「「おう!」」
そして私は新幹線に乗り込む。
新幹線にはいろんな人がいる。
ビール缶を開けたまま寝てる人。
家族連れ。
旅行者。
何か良く分からない集団。
その中に私は一人ぼっち。
でも寂しくはなかったのだ。
それは、東京にいた頃の幼馴染みが居るから。幼馴染みは2人いて1人は同い年で背が高くて、いつも同じ寝癖をつけている男の子。もう1人は1つ下の学年で人と接するのが苦手。いつもゲームばかりしてる。背はそこまで高いとは言えない。でもすごく優しい男の子。
2人の共通点は
バレーボール
私はいつも見ている側だった。でも2人を見ていると楽しかったし、楽しそうだった。
今では全部いい思い出として残ってる。
会うのが凄く楽しみ!
でもまだ何時間も新幹線に乗っていないといけないので一眠りすることにした。