第11章 帰省。そして再会。
インターハイが終わり、夏休みが近づく7月中旬。
朝練に行くためにいつも通り身支度をしていると滅多に来ない郵便物がポストに届いた。
「なんだろう。」
封筒の口を開けようとすると
ピンポーン
チャイムが鳴ったのでカバンに封筒を閉まって家を出た。
朝練が終って教室。
私は机の上に置いた封筒と睨めっこ。
「・・・。」
「生野、何やってんの?
その封筒いやその手紙何?」
「あ、東峰くん・・・
気にしないで、多分夏休みに東京に戻っておいでっていう手紙だと思うし。」
「へぇ〜、いつから?」
「いつなんだろう」といいながら中の手紙の文章を読む。
その文面というか新幹線のチケットの日付けは8月1日。東峰くんに新幹線のチケットを見せると、
「8月1日!?からいつまで?」
「分からない。まぁ、2学期までには帰ってくるから♪」
「それは帰ってこないと困るだろ」
「だね!」