第21章 復活
病院からの帰り道、孝支くんが「病み上がりだから」と言って私の手を取って歩いてくれた。
夏妃「孝支くん、本当にありがとう。部活もちゃんと参加してた?」
菅原「だいじょーぶ!ちゃんと参加してたから!あ、そうだ、このまま夏妃ちゃんを家に送るのもあれだし俺の家でご飯食べよ!」
夏妃「え、それは迷惑じゃないかな?」
菅原「今夜も親は居ないから、一人分の料理作るのも一人で食べるのもなんか寂しいし一緒だと楽しいべ?それに夏妃ちゃんも一人だし・・・結果一石二鳥ってことでさ」
私は断る理由も無く半分引きずられる形で孝支くんの家で夕食をすることになった。
夏妃「お邪魔しまーす」
菅原「どうぞー」
孝支くんの家は以前来た時と変わらず綺麗で懐かしさを感じた。
菅原「適当に座って待ってて、今準備するから!」
夏妃「私も手伝うよ。お邪魔させてもらってるし」
菅原「いーの、いーの、俺が招いたんだからゆっくりしてて。夏妃ちゃん食べられないのある?」
夏妃「無いよ。本当にありがとうね」
孝支くんは、にっこり笑って夕食の料理を作り始めた。
私はその間に孝支くんから借りたノートをパラパラと眺めていた。
菅原「それ見て分からないところあったら構わずに聞いて?」
夏妃「うん、ありがとう。ってもう料理出来たの!?早いね」
孝支くんが料理を作り始めて、私がノートを見始めて15分ぐらいで孝支くんはひと品作り終えて私の隣に座ってきた。
菅原「俺、簡単なのしか作れないからさ、後はご飯が炊き終わるの待つだけ」