第16章 烏養監督、おかえりなさい!
5月1日。いよいよ烏養監督が復帰して烏野に来られる日。
いつも一緒に学校へ通っている孝支くんの話は朝からそのことばっかり。
「昨日、一昨日の練習はいつもより大変だったな」
から始まり、
「烏養監督って怖い人なのかな?」
「俺、足引っ張るんじゃないかな?」
「足でまとい!?」
大丈夫なのだろうか・・・って心配になる時が多々あった。
夏妃「孝支くん、今日はよく喋るね」
菅原「え、そう?だってさ烏養監督厳しいって聞くし・・・」
夏妃「置いていかれるんじゃないかって心配なんでしょ」
菅原「そ、そんなこと!・・・ある、かも。」
夏妃「だったらさ、今からコツコツ練習を積み重ねていこ!今ここで逃げてしまうと更に置いていかれちゃうじゃん?」
菅原「・・・うん。そうだね!俺の夢は大地と旭と一緒に春高の大会に出ること!それまでは諦めない!」
夏妃「うん!その調子だよ!」