第3章に寄せて
やっぱり秀吉さんとは…と比べたのは
自らを女と見てもらえたことを意識し、彼の青い艶めきに揺さぶられたせいか。
けれど彼はそうとは受け取らない。きっと誰もがそうとは受け取らない。
でも彼女は素直な気持ちを吐いた。ずっとずっと素直な気持ちを吐き出すのに、それ以上踏み込んだ感情にたどり着かないのは、
私より、綺麗で繊細だから?
私なんかが、あなたを思うなんて。
と聞こえてきそう。
彼のせいだとかこつけて自分の劣等感と戦いながら、気に入らないほど惹かれていく。
彼女の思いは今日もまっすぐ、彼を捉えて離さない。
真夏の透き通った暗闇を、彼女は今日も過ごしている。
BBAは応援し〼
[投稿者] [投稿日] 2018-06-06 10:23