第16章 さよならの前に
モンキーパンチ先生を偲ばれての一編。
少しハードボイルドで口が上手くてお調子者(のスタイルが好きなんでしょうね、この大泥棒は)のルパンと、渋くて(今作では渋さは半ば封印状態ですが)マイペースで律儀な次元、それに栗駒作品の名コンビが絡んで展開するお話はお宝ホラー笑いありで、ルパンシリーズの定石を踏むホロリと来るラストのやり取りまで、これでもかとばかりに盛り沢山。これを読まなくてどうするってアニメのルパンファンなら損します。ルパン作品へ敬慕と共に栗駒さんならではの生き生きした味が溢れんばかりに詰め込まれたこの一編、激薦です。
いつものルパンが両手を広げて待ってます。
[投稿者] カンバラ [投稿日] 2019-05-19 17:47