大正軸からキメ学軸へ移るこの作品。
救済夢が溢れている中、原作沿いで煉獄杏寿郎の生き様を恐れることなく書いているところに筆者の思い切りの良さが垣間見える。
長編にしては多くはないページ数の中、よく纏まっていると思うが、大正軸とキメ学のどちらに比重を置きたいのか曖昧に感じた。
どちらも同じくらいの熱量だと物語がだれてしまうのでこの作品ならばラストに照準を合わせるとベストだったと思う。しかし、物語の内容、流れは良かったので是非これからも頑張ってほしい。★は恐縮だが四つとさせてもらう。完結お疲れ様でした。

煉獄杏寿郎の作品は多いが、こちらの作品は随分とエピソードの下調べをして書いていることが伝わってくる作品だ。
元来、このドリノベでは裏を多用していればランキングに反映されやすいのに、こちらの作品はあまり多用せずに中身で勝負しているところに好感が持てる。
裏描写も割と爽やかで苦手な人でも読みやすいのではないかと思う。
ただ一点、話の途中で立ち止まって考えなければいけないところが散見する。すっと流れるように情景が思い浮かぶとまではいかないため、恐縮だが★は四つとさせてもらう。だが、内容はとても面白かったので是非完結まで追っていきたい。
勉強熱心な筆者の更なる飛躍を心から願う。

文章力が本当に素晴らしいの一言。

不死川実弥という人物がどういう人物なのか筆者はよくわかっていると思う。

しっかり原作を読破しているが故にキャラクターそれぞれがとてもイキイキとしているのは圧巻だ。
この繊細且つ鬼滅愛溢れる物語は筆者にしか書けない唯一無二の作品と言える。

殿堂入りしていないのが不思議なほど素晴らしい作品だった。
文句なしの★5つ。

最近レビューが多かったので手に取ってみたこの作品。
一人称で進んでいくこの物語の良いところは感情移入をしやすいところだ。
宇髄天元と夢主との心模様がそれぞれ丁寧に描写されているためとても読みやすいが、それに合わせて頁数も多い。

ただストーリー性もあるため飽きさせない展開は筆者の緻密な物語の作り込みによるものだろう。取り分け心情描写は筆者の得意分野だろうと思う。感情を強く揺さぶるこの作品を是非読んでみてほしい。

ただし、更新スピードがえげつないので要注意。(褒め言葉)
本気で毎日向き合わないと最新に間に合わない。