「やっぱここ1人で泊まるなんて無理過ぎ!そうだ、海馬に電話しよう」
何故か海馬の電話番号を知っていました。
どうやらここは、海馬が寝泊まりするよう、
私に貸してくれたスペースのようでした。
彼とどんなやり取りをしたか思い出せませんが、
直ぐ隣の建物に来るよう言われます。
部屋を出ると、真隣に海馬コーポレーションけん、
海馬自宅の立派なビルが立っていました。
ドアを開けると、赤い絨毯で敷き詰められた床、中央に何故か螺旋階段。
そこに海馬がバァアーン!と、腕を組んで偉そうに立って...
待ってくれていました。
メイドさんと、磯野さんとかが
「〇〇様、お待ちしておりました」って言ってた気がする。
海馬に「着いて来い」と言われて、
なっがーーーい螺旋階段を登り終えると、
大きいエレベーターが2台並んでいました。
「ここからはコレを使う」
そう言われてエレベーターに乗った途端に、お姫様抱っこ。
何でぇ?!
エレベーターボタンの横にある溝に、
何故かデュエルカードをスラッシュしてロックを解除していた。
「プライベートの最上階へは、
このカードを持った俺だけが行けるようになっている」
凝視していると、海馬が説明してくれた。
海馬くらいしか持ってないレアカードって何だろう。
いっぱいあるけど、ベタなブルーアイズかしら。
「え、でもお掃除の人とかは来るでしょ?」
「俺が部屋からロックを解除すればな。普段は誰も入れんぞ」
「ふーん」
最上階へつくと、電気もなんもついてなくて、長い真っ暗な廊下!
でも最上階だけあって、天井がドーム型のガラス張りになってて、
唯一の月明かりが廊下を青白く照らしてた。
海馬の靴の音がカツカツカツって響く。
「あ、あの...何で抱っこされてるのかな、私」
「貴様に何処かほっつき歩かれても困るからな」
「う..」
何故かここでも私は超方向音痴のドジ魔扱い。
いいけど、別にいいけど!
部屋の扉の前へ着くと、指紋認証とカードスキャンをして、
ピピっと青色の光が点滅して解除。
ドアを開けると、そこは灰色の景色でした。
そこで私は思った。
やっべー!海馬の部屋ってどんなだっけ!
そう、このグレー一色はいわゆる私の脳内妄想エラーによるところ。
ガバッと起き上がった。
文字通り起きた。
スマホで海馬の自宅を画像検索。
はぁ〜〜!そんな昔みたいにサクサク出るわけないかぁああ〜!
アニメも海馬コーポレーションの景色しか思い出せないし、
あああ、どんなのにしようぅうう。
と、何個かモデルルームの写真を観て、速攻で夢の世界へ。
さっきの続き観るんだぁあああ!
と、強く願ったら、お姫様抱っこのまま、
あのグレーの画面一色の世界まで戻ってきました。
同じ夢の世界へ戻れるとか早々ないんだけど!
それから、
こんなか?これか?いや違う、これか?
と、フィルムカメラをいじるみたいに、
私が想像すると目の前の部屋が次から次に変わっていきました。
そう、それはさっき参考にしたモデルルームの写真!
なんか今日の夢、自由自在やな!
最終的に、壁一面ずーっと大きいガラス張り、
そして床は大理石。
という設定に落ち着き、海馬が歩き出しました。
「俺はシャワーを浴びてくる。ここで待っていろ」
「はーい」
そっかー、海馬はこんな夜遅くまで仕事してたから、
まだお風呂入ってないんだね?
なんて呑気に考える。
ゆっくり降ろされたのは、フカフカのキングサイズベット。
しかも頭の方だけレースの天蓋!!
おっしゃれー!
少し遠くで、海馬のシャワーを浴びてる音。
さっきみたいに一人じゃない!嬉しい!
そう思ったらすっごい安心して、そのまま夢の中のベットで寝ました。
えぇ、もうリアルで朝までぐっすりと。
朝起きていい夢見られたなぁと思ったのと同時に、
もうちょっと見てたかったなぁという悔しさ。
あの後、海馬がバスルームから出てきて、
私が爆睡してるのみてフッと愛おしそうに笑ってくれるの希望。
朝、リベンジでイチャイチャしようとしたのに、
なおも私が爆睡してて、イラっとした海馬に、
「起きろ!フゥン、起きないというのならば、
貴様にとっておきをお見舞いしてやる...
滅びのバァーストストリィイイイム!!!!」
ってあびせられて起きたいです。
もうここまでくると、夢じゃなくて夢小説ですね!
すんごい長文になった。
もしかしたら夢用に書き起こすかもしれません。
そしたら、あぁ、はいはい、あんときの夢と妄想の産物ね。
と、笑っていただければ幸いです。