第14章 反則系女子:宮地
の手が熱くなってきた……恥ずかしがってんだな、マジで可愛い。
反則だ、イエローカードな。
キュッと握り返されて、胸もキュッと締め付けられて。
嬉しいけど……かなりハズい。
さっきのよりもこっちのが反則……。
反則しすぎだろ……。
またチラッとを見ると、顔どころか耳まで真っ赤。
可愛いな……くそっ。
「……今から敬語なしな。あと『宮地さん』も」
「えぇ……っと……うん、きよ君」
「………」
上目遣いの「きよ君」は反則だろ!
レッドカードだな、退場しろ ! !
「「………………」」
「恥ずかしくて死にそう……」
オレはお前にキュン死しそうだよ!
頭どうにかなりそうだっつの ! !
照れ隠しかが手を離そうとしたのがわかったから強く握った。
おろおろ「あの……」とかなんとか言ってるけど無視。