第10章 ウブ系女子:黄瀬
「なんだぁ黄瀬、随分ちゃんに対して冷たいじゃないか。そんなんだとグハッ」
「茶々入れてねーで早くこっち来い!」
「いたっ! 待て落ち着くんだ笠松! 愛の天使ちゃん、また後で ! ! 」
「あ、はい……」
笠松センパイ……拳骨、感謝するっス!
一生の恩人っスよ!
「えと……やっぱ、応援してくれる?」
「うん、じゃああっちにいるね」
幸か不幸か……なんかめちゃめちゃだけど、とりあえず一件落着っスかね。
「整列、礼」
「「「よろしくお願いします」」」
今日の相手は丞成高校。
実力ある学校だし、油断はできないっスね……。
「おぉぉぉ ! ? 美女がいる ! ! 」
ちょ、何スか急に……あぁそういえば火神っち言ってたなぁ、鳴海ってのが女好きって……。
って!
狙われてるのじゃないっスか ! !
もうなんて日なんスか今日は。
美女でもどうでもはオレのなんスけど!
はぁ……イライラする。
コイツにはぜってー負けねぇ。