第8章 おしとやか系女子:火神
―当日―
今気付いた。
これデートじゃねぇか!
くそっハメられた ! !
あ、向こうから来るの、か?
……すげぇ可愛い。
オレが好きなおしとやかな感じで、派手すぎなくて……。
「火神君! お待たせしてごめんなさい」
「いや、オレが勝手に早く来たんだし、別に! ……ん、じゃ、行くか」
「うん」
緊張しすぎてまともに話せねぇ!
可愛いすぎで目も合わせらんねー……。
「火神君もクレープ好きなの?」
「いや、滅多に食わねー。アレックスに何回か連れて行かされたくらいかな」
「ふふ、そうなんだ」
こんなたわいない事をポツポツ話してたら店についた。
「どれも美味しそうね~……決めた」
「早くね ! ? 」
「食べ物は即決に限るのよ」
「あーそれはちょっと分かるぜ」
直感でこれだ! って思ったもん食うべきだ。
オレはソーセージなんだかで、はキャラメルなんだか。
名前長すぎてよくわかんなかったぜ。