第8章 おしとやか系女子:火神
「デートに誘ったらどうですか?」
「んな簡単にできっか!」
オレは同じクラスでバスケ部マネージャーのが好きで……告白するにもできなくて黒子に相談した。
「……やはり女子に聞いてみた方がいいかもしれませんね」
「あ? ……身近に女子なんているかよ」
「凄い身近にいるじゃないですか」
「………………誰だ?」
「………怒られますよ」
「んー……あ、ちゃんクレープ好きだから、誘ったら喜ぶんじゃないかしら?」
やべぇ、カントク女子だった……。
マジで怒られる。
「そうか、サンキューな! ……です、カントク」
「ん、しっかり心掴んでくるのよ!」
ニヤニヤ顔やめろ! ……です!
マジで悪魔……。
「嬉しい~明後日? 楽しみにしてるね!」
「お、おう!」
うっしゃ! うまくいったぜ!
さすがカントク、曲がりなりにも女だな!