第37章 脱ピュア系女子:小金井
「珍しいねーそういうこと言うの」
「ちょっと、気になって……」
そっかそっか、オレたちそういう年頃だもんね!
少し、嬉しいかも。男として見られてる気分。
オレは普通スケベだよ! 多分!
……器用貧乏スケベなんて絶対嫌だから!
「あのね、日向君はオープンスケベじゃん」
「あははは! わかるわかる!」
「伊月君はムッツリスケベじゃん」
「そうそう!」
温泉の時なんかはほんとそんな感じだった!
あれ、そう言えば一番最初に覗き提案したのオレだったな。
これってオープンスケベ?
「他のヤツらはどうかな?」
「あのね、黒子君て全く動じないでしょ?」
そこだよねー。
桃井さんに抱きつかれてもビクともしなかったし、グラビアの本とか話がでても全然だし。
火神の家でアレックスが下着姿だった時だって!
「黒子……ほんとに男なのかな」
「黒子君はきっと、本当に好きな人にのみスケベを発動する、所謂……」
「所謂……?」
なになに? 超気になる。