第4章 ノリ系女子:今吉
そっとに近付いて後ろから抱きしめる。
「わ、びっくりした」
そのまま右の耳元に口を近づけて名前を呼ぶ。
「ちょ、耳元やめて……」
「何でや?」
「んっ、どうしても!」
あ、の前に鏡置くべきやった。
今ええ顔しとるやろうに見えんわ。
「ちゃんと理由言わな、わからんで?」
左手で髪の毛と一緒に左耳をすっと撫でる。
「ひゃっ ! ! 」
「ん? どないしたん?」
いやぁたまらんな。
「ちょっと ! ! 」
おっと……手叩かれた……。
やり過ぎた。
「いった……」
「やめてって言ってるでしょ ! ? 」
「素直やないなぁ」
嬉しくてしゃーないて、書いてるで顔に。