第3章 「初めて…しちゃう?」【裏】
「ふふ、ぐちょぐちょだね。嬉しいよ、。」
このまま壊してしまいたいけどね。
「はぁっ…征十郎?」
「今日はここまでだよ。」
まだ少ししか入っていない指をするりと抜いて、いつの間にか涙がにじんでいた目尻にちゅっと唇を落として、
征十郎はいつものように火照った私の体に服を着せた。
「体、大丈夫?」
私をぎゅっと抱きしめて優しく頭を撫でてくれる。
「うん、平気。」
「今日はもうおやすみ。」
時間なんてこれからたくさんあるからね…。
甘い声で囁かれて、征十郎に抱きしまられたまま私は目を閉じた。