【黒バス】悪童くんと、良い子ちゃん。【花宮・R18】
第1章 始まりは
「え?花宮桐原好きなのか⁈」
「は?何でそうなんだよ、あり得ねえだろ」
原がいきなり変なこと言い出すから桐原は固まってる
てかこいつだったのか、万年三位。知らなかった
「なぁ、桐原」
「はい、何でしょう花宮さん」
「お前、放課後とかは暇か?」
「えー…、と、そうですね。基本は用事もありませんし…月に一回通院があるくらいで。特に何も」
「ならお前、バスケ部のマネージャーしろ」
「え?あ、あの、私バスケとか解らないんですけど、大丈夫ですか?」
「お前従兄弟がバスケ部だろうが。教われ」
「はい…良いですか、康次郎くん」
「あぁ、構わない」
「ふむ…はい、解りました。マネージャー、ですね」
…おいこいつこの場で即決したぞ
頭良いんだろ?大丈夫かこいつ
…通院?
「おい、通院って何だ」
「え?あぁはい、私中学時代に部活で怪我してしまって…その治療に。自分ではそんな酷いつもりないんですけど」
「ふーん、まぁ良い、じゃあ今日からな」
「はい、…所で、あの、何をすれば…」
「あーあー、桐原ちゃん、大丈夫大丈夫、あそこに置いてあるタオルとかスポドリとか配れば良いから。まー後は監督に聞いてね、花宮だけど」
「え?」
「ん?どしたの?」
「か、監督…さん…?」
「主将兼監督、だよ?」
「え…ええ⁈凄い…ですね…」
凄い、なぁ
もうその台詞は聞き飽きた
取り敢えずその場で収拾つかなくなるのもアレだから俺以外のスタメンは練習に参加させた
「成る程…ふむ、基本的なルールは理解しました」
「まぁ至極簡単なモンだからな。学年三位に理解出来ねぇ訳がねぇ」
「確かに理解しやすいですね、バスケって…所で花宮さんは」
「呼び捨てで良い、さん付けはやめろ」
「……じゃあ、花宮くんで。花宮くんは練習はなさらないんですか?」
「あ?やるよ、阿呆か。てか敬語もやめろ、鬱陶しい」
「え、でも家族以外には癖で…」
「直せ。面倒臭い」
「は、はい、解りまし…解、った」
…へぇ、敬語外す時は顔赤いんだな
まぁ、そこそこに可愛いんじゃねぇの