第1章 図書委員*黒子テツヤ
でもそれだけじゃわかりません。
そっとメモを拾い、その場で開いて全文を読んだら……もう破裂しそうなくらいに胸がドキドキしてしまいました。
図書室は静かだから……近くの人に聞こえてしまうんじゃないかってくらいに。
「さん……ありがとうございます」
この次の日、僕はさんのクラスまで会いに行きました。
もう僕に驚く事なく「黒子くんっ!」と近寄って来てくれます。
「さん、これからもよろしくお願いします」
「あ……うん…!よろしくね!テ、テ、テ……」
「いいですよ、直ぐに呼んでくれなくても」
「私が呼びたいのっ!」
「じゃあ呼んで下さい」
「っ……テ…ツヤ…」
「さん」
「テ、テツヤっ!!」
「クスッ……はい」