第6章 サボり*青峰大輝
「ーーーん、ーーくん」
「あー……?」
「あ、起きた?おはよ」
「…?」
どれくらい寝ただろう。
日はもう下がり始めてる。
オレは眠い目擦って声の主をぼんやりと見つめて、「やっと来たか……」と思いながらこいつのグイッと手を引っ張った。
……いつもならしない。
オレはまだ寝ぼけてるんだろうか。
「ちょっと青峰くん…?!」
「あー……柔らかけー……すげー気持ちいー……」
いや、寝ぼけてはいない。
下はコンクリートだから、無闇に引っ張ったらこいつが痛い思いをしてしまう。
けどそこを配慮し、オレはオレの身体の上にを持って来た。
寝ぼけてるフリをして……ただこいつとくっ付きたいだけだ。