第4章 デート*緑間真太郎
行くなら早い方がいい。
どっちにしろ今日は会う約束をしている。
とりあえずに電話して、行きたい所がないのなら誘ってみよう。
そう思って携帯を手に取った。
『もしもし?真太郎?』
「お前今どこなのだよ」
『家だよ…?まだ時間あるし』
「……今日何処か行きたい所はあるのか?」
『うーん……特には。真太郎んちでいいよ』
「なら……付き合って欲しい場所があるのだよ」
『え?何処?』
「ど、何処だっていいだろう。なるべく動きやすい格好にしろ。靴はスニーカーだ」
『あ、バスケ?』
「……いいからお前は言われた通りにするのだよ。今すぐ準備しろ。迎えに行く」
『今?!わ、わかった』