第3章 マフラー*高尾和成
こうして改めてちょっと甘いキスをして、今また歩いてる。
ポケットの中で恋人繋ぎして。
「あ、あのさ、高尾くん……」
「ダーメっしょー!そこは和成って呼んでくれねぇと!」
「あ、えっと……か、和成……」
「ん?なーにちゃん」
「んと……だ、大好き……」
あーもうちょー可愛い。
「まだ私から言ってなかったから」だってさ。
ホントやべぇこいつ。
進路方向ちゃんちだったけど変更するっきゃないっしょこんなの。
「なあウチ寄ってかね?」
「和成んち…?」
「まだ……帰したくねぇわ……」
*次へ続く*