第3章 マフラー*高尾和成
オレのマフラーちょっとなげーからさ。
半分、ちゃんに巻いてやったってわけ。
そしたらもう……鼻の頭だけじゃなくなっちまったぜ、赤いとこ。
「あったかいっしょ?」
「っ……」
「で、ついでにちゃんの手をオレのポケットに入れ……て、んで極め付けは……」
「なっ、何……んっ…!?」
「ど?一気に熱くなったっしょ!」
「たっ!たたたた高尾くん…!!」
極め付けはキス。勿論口にだぜ。
別にノリでやったわけじゃねぇよ?
オレ前からちゃんの事好きだったしさ。
だからこのシチュエーションを利用させてもらったわ。