第2章 おんぶ*火神大我
「……ホント悪かった。まだ痛ぇのか…?」
「ちょっとだけ……。でもそれより熱い……」
「お前それ腫れ始めてんじゃねぇのか?!やっぱ病院行った方がいいぜ、付き合うからよ」
「違うよ、多分……」
「は?違うって何だよ」
「それは……」とか言って、背中でモゾモゾしながら首筋んとこに顔を埋めて来たもんだから、オレは一瞬にして硬直して足を止めてしまった。
何だよこいついきなり…!!
びっくりだしドキドキするしで、その後何を言うのかと耳を澄ませてたら……というか澄ませる必要はなかったんだけど。耳のすぐ近くにの顔があるわけだし。
「火神くんと……今二人だから……」
「なっ」
「後……火神くんにおんぶされてるから……」
「お前……」