第2章 おんぶ*火神大我
そこから暫くお互いの口から言葉は出なくて……とにかくもう一度ちゃんと謝らねぇとってオレが顔を上げた時、は「私帰るね……」って立ち上がった。
「ま、待てよ!!送ってくぜ」
「え……いいよ、別に……」
「つか送らせろ!オレが悪りぃんだし」
咄嗟に出た言葉に自分自身動揺したけど、このまま1人で帰すわけにもいかなかった。
んで「大丈夫……家近いから……」なんて言うの前にもう一回しゃがみ込んで、オレは「乗れ」と一言。
見えないわけじゃねぇし、足を怪我したわけでもねぇのにこうしたのは……ただ送るだけじゃチャラにならないと思ったから。
その前に女の顔にぶつけた時点でオレはかなりの凶悪犯だけど。←
だって女は顔、大事なんだろ…?