第2章 おんぶ*火神大我
けど結局それ以上手が伸びなくて……
その代わり側にしゃがみ込んで、がこっちを見てくれるまで待った。
何度も何度も自分の頭を掻いては「悪りぃ事しちまったな……」と反省。
「ぅ……」
「…!お前大丈夫かよ…!!」
「…だい……じょうぶ……」
そうやってたらやっとこいつがゆっくり顔を上げてくれた……
のはいいけど……全然大丈夫そうじゃなかった。
鼻と頬が真っ赤になっててすげぇ痛そう。
おまけに目も赤くなってたから……
それを見てオレは……マジで心から申し訳ない気持ちでいっぱいになった。