第11章 秀徳戦に備えて
高尾side
「お? 先輩も? ツレションっすかぁ〜? 次の試合よろしくでっす☆」
俺は黒子達にそう言いながらトイレを出た
するとちょうど隣の女子トイレからちゃんが出てきた
「あれ? ちゃんじゃん」
『高尾君…‼︎』
(ちゃんに会えるなんてラッキーだぜ。この子と2人で話してみたかったんだよな)
「まさかマジで誠凛が勝ち上がってくるとは思ってなかったわー」
俺がそう言うと、ちゃんは少しムッとしたような顔をした
「まあ、そう怒んなって‼︎ 俺は嬉しいんだぜ? 誠凛と戦えて‼︎ たぶん真ちゃんも」
『………。』
「でも、ウチが負けるのはありえねー。ちゃんには悪ィけど、俺たちが勝つぜ」
俺はいつもの軽い感じじゃなく本気で言った
『どちらが勝つなんて戦ってみないと分からない‼︎ でも、私が勝つと信じてるのは誠凛だから‼︎‼︎』
ちゃんは俺を真っ直ぐ見つめて言った
その真剣な顔があまりにも綺麗で…
ドキッ
その瞬間自分の胸が高鳴ったのが分かった
(っ……/// やべェ… 持っていかれた)
「……真ちゃん達が好きになんのも分かるわ」ボソ
『え?』
「いやァ〜、言うねェ〜。マジ好きそーゆーの‼︎ 誠凛さんもこんな可愛いマネージャーにここまで想われてるなんて幸せ者だねェ〜」
俺はいつもの調子でおどけて言った
『っ…/// もう、高尾君からかわないでっ‼︎‼︎』
「からかってねェーよ、本気で言ってたんだぜ? んじゃ、まー次よろしくなっ」ニカッ
『あっ、高尾君…‼︎ うん、よろしくね』
そう言って俺たちは別れた