第3章 光と影に出逢う
黒子side
『テツ君がバスケ部やめて学校来なくなって…… でもある日テツ君の目に光が戻ったのを感じたの。あ、テツ君覚悟決めたんだって思った。だったら私は側で支えようって』
「……本当にさんは僕の考えてること、よく分かりますね……。昔から」
(そう、彼女はいつだって僕の存在に気付いてくれるし、無表情といわれる僕の表情を読み取るのが上手い……)
『えへへ。それに私とテツ君、何だか考え似てるから‼︎』
「そういえば、そうでしたね」
『私も〝勝つこと〟だけが大事じゃないと思う。でも、今の彼らにはきっと何を言っても伝わらない。きっとバスケじゃないと伝わらないから…‼︎』
「…………。」
『だから私にテツ君のお手伝いさせて…? テツ君が自分のバスケで彼らを倒すって言うなら、私は側で支えたいの‼︎‼︎』
そう言う彼女は真っ直ぐ僕を見つめた
(そんなの返事は一つに決まってます……)
「……こちらこそよろしくお願いします‼︎」
『フフッ、良かった。改めて、これからもよろしくね、テツ君』ニコ
「はいっ」ニコ
僕たちは笑い合った
(さんが側で支えてくれるなら、僕はもっと頑張れます…‼︎)