第3章 光と影に出逢う
黒子side
「なぜさんがここにいるんですか……?」
『私、信じてるって言ったでしょ? それに約束したじゃない、テツ君と』
「………っ‼︎‼︎」
『私、テツ君はバスケやめないって信じてたし、あのとき何でも協力するって約束した。だから、私もここ(誠凛)に来ちゃった』ニコ
そう言って彼女は僕に微笑んだ
(さんは僕を信じて……?)
僕は帝光が全中三連覇した後すぐ、バスケ部から姿を消した
〝勝つことが全て〟という理念に疑問を抱いていたし、もはやあのときの帝光に〝チーム〟はなかった
もうバスケを辞めようとさえ思っていた
でも、荻原君の学校を訪ねたとき、彼の友達が荻原君はまだ僕のことを信じてるとそう伝えてくれた
だから僕は自分のバスケで〝キセキの世代〟を倒すことを覚悟したんだ