第3章 光と影に出逢う
黒子side
『すいませーん‼︎』
なぜか聞き覚えのある女性の声が聞こえた
「…………。」
(誰かを呼んでる…?でも、きっと僕じゃない。普通の人は僕に気づかないんだから)
『すいませーん‼︎‼︎‼︎』
その女性はもう一度僕の方に向かって声をかけた
(この声は……‼︎ いやでもそんなはずがない、彼女はここにいるはずがない……)
「……僕ですか?」
『はい、あなたですっ‼︎』
僕が後ろを振り返ると、そこには…
「っ⁉︎ さん……⁉︎ 何で……」
『フフッ、確か初めて私とテツ君が出会ったときもこんな感じだったよね』ニコ
彼女はそう言いながら微笑んだ
そう、僕たちが出会ったあの日もそうだった
普通の人は僕を見つけるどころか存在にさえ気づかないのに、彼女はこうやってすぐ僕を見つける