第6章 練習試合 vs海常
(先輩達… やっぱり強い‼︎ 誠凛は決して弱くない…‼︎‼︎)
小金井のスクリーン、日向の3P、水戸部のスクリーンアウト、伊月のパスさばき
日向のシュート力をいかしたチームOF
(頼りになる先輩達だな……)
は試合を眺めながら思った
第3Q残り3分
誠凛68-74海常
黒子のいないパワーダウンで、誠凛はジリジリ引き離されてしまった
福田「監督… 何か手はないんですか?」
リコ「前半のハイペースで策とか仕掛けるような体力残ってないのよ;; せめて黒子君がいてくれたら…」
黒「……分かりました」
ベンチの後ろで寝ていたはずの黒子が起き上がる
『テツ君…⁉︎』
黒「おはようございます。……じゃ行ってきます」
リコ「いやいや怪我人が何言ってんの‼︎」
黒「今行けって監督が…」
リコ「言ってない‼︎ たらればがもれただけ;;」
黒「じゃあ出ます」
リコ「オイ‼︎」
『…………。』
黒「僕が出て戦況を変えられるならお願いします。…それに約束しました、火神君の影になると」
(テツ君……‼︎)
『リコさん、テツ君がこうなったら絶対引きません。ちょっとでも危ないと思ったらすぐに言うんで、テツ君を試合に出してもらえませんか?』
黒「さん…」
(やっぱりこの人は本当に僕のことをよく分かってくれてる……)
リコ「……分かったわ‼︎」
そうして第4Qから再び黒子がコートへ
第2.3Q丸々休んでいたのでミスディレクションの効果も上がり、変幻自在のパス回しが復活した
みるみる点差は縮まっていった