第34章 海の家のお手伝い
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それから、大我が発案した〝冷やし鯛茶漬け〟の人気が爆発し、お店は更に忙しくなった
私も忙しなく接客に追われていて……
『お待たせしましたぁ!冷やし鯛茶漬け2人前です!』ニコ
男A「おっ、君めちゃくちゃ可愛いねぇ〜」
男B「バイト抜けて、俺たちと遊ばな〜い?」
『すいません、それはできないですよぉ〜』苦笑
テーブル席のチャラそうな男の人達に捕まってしまった
男A「えぇ〜、いーじゃんいーじゃん」
『わっ、困ります;; 離してください!!』
男B「ちょっとで良いから、俺達と泳ごうよ〜」
手を掴まれてしまってその場から動くことができない
(どうしよう…。お客さんだからキツく言うこともできないし…)
青峰side
俺は今、さつきが連れてけってうるせーから渋々海に来てる
(熱ぃーし、だりーし、めんどくせぇ〜)
「オイ、さつき!腹減ったから何か食い物買ってこい」
桃「えぇ〜、私青峰君のパシリじゃないんだからね!!」
「海連れてきてやったんだから、そんぐらい良いだろーが」
桃「もぉ〜、仕方ないなぁ〜。あっ、あそこの冷やし鯛茶漬けすごく人気みたい♪ 買ってくるね」
「おー」
………。
(さつきの奴おせーな。食い物買いに行くのにどんだけ時間掛かってんだよ…)
俺は仕方なく、さつきの言っていた海の家の方に足を進めた
(すげーな、この店…。大繁盛じゃねーか。客は野郎ばっかで色気ねーけどよ)
その海の家の辺りのテーブル席はほとんど男の客でうめつくされていた
「!」
(何か、に似た奴いんな…。まあ、でもいる訳ねーか)
一瞬、そこの店員であろう女がに見えたが、違うか…と思い、俺は再び海の家へ向かおうとした
そのとき、
『わっ、困ります;; 離してください!!』
男B「ちょっとで良いから、俺達と泳ごうよ〜」
「っ!!」
(アイツの声じゃねーか!!何でこんなとこに!?しかも絡まれてんじゃねーか!!(怒))
俺はすぐに達の方へ向かった