第33章 モデルデビュー!?
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黄「……」ウルウル
涼太は捨てられた仔犬のような目で私を見つめてくる
(うっ……;; 私、涼太のこの目、中学のときから弱いのに〜泣)
『〜〜っ!!わ、わかりました……。これで涼太の今回のお仕事が無くなることはないんですよね…?』
マネ「勿論よっ!!」
黄「さすがーっ!!なら俺のお願い聞いてくれると思ったっス〜♪」
石田さんと涼太はさっきの落ち込みが嘘のように、明るくキャピキャピしている
(何かハメられた気がするんだけど、気のせいだよね…?;;)
『でも、私なんかで本当に大丈夫なんですか?;;』汗
マネ「余裕で大丈夫よ〜♪」
(ほんとかな……?;;)
『あ、あと1つお願いがあるんですけど……。私ってバレないようにしてほしいんです……っ』
(学校とかで騒ぎになったら嫌だし……(泣) それこそ涼太のファンに殺されちゃうよ…←)
マネ「任せなさ〜い♪ ウィッグとメイクの力でアナタの元の良さを活かしつつ、更に可愛くするからあ〜♡」
『お、お願いします……』
黄「え〜、は薄化粧で充分っスよ〜。それにバレても良いじゃないっスかーっ!!」
『だ、ダメだよ涼太!! 私、普通に学校生活送れなくなっちゃうじゃん!!』泣
黄「ブーーッ。せっかくは俺のって見せつけれると思ったのに〜」ボソッ
『?? 何か言った?』
黄「何でもないっス〜」ニコ
それから、その雑誌の涼太のコーナーを担当している人やカメラマンさんと挨拶を交わし、私はメイクルームへ案内された
(ほぼ勢いで撮影OKしちゃったけど…。ド素人の私なんかでほんとに大丈夫なのかな〜?泣 )