第31章 桃と青の喧嘩
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学校を後にした私は、すぐさま大輝に電話をかけた
PI
青「っんだよ!今急いでんだよっ!こんなときに何か用か!?」
私は焦っているのかいつもより更に乱暴な言い方になっている大輝の様子に、少し可笑しくなり「プッ」と笑ってしまった
青「オイ、てめー何笑ってやがる」怒
『大輝の急いでる理由はあれでしょ?さつきでしょ?♪』
青「ハァ!?何で、お前知って…」
(やっぱり大輝、さつきのこと探してたんだ…!)
と思い、少し嬉しくなった
『さつき、誠凛に来てたの』
青「誠凛!?」
『うん。「私、青峰君に嫌われたかもしれない…」って泣いてたよ』
青「………。」
『さっき落ち着いて、今テツ君がさつきを家まで送ってるところ』
青「そうか…」ホッ
大輝の声はあからさまにホッとしたような声だった
『フフッ、安心した?』
青「別に、心配なんてしてねーよ」
『ほんと大輝は素直じゃないね…;;』
青「……うっせー」
『肘…、大丈夫なの……?』
青「あ? さつきから聞いたのか?」
『それもあるけど… 私も気付いてたし……』
青「あん?気付いてたってどーゆー意味だよ」
『…私もIHの準々決勝見に行ってたから。海常対桐皇の』
青「てめぇ…。見に来るなら連絡寄越せよ」
『え、だって…。大輝は「頑張れ」とか言ってほしいタイプじゃないでしょ?』
青「っ…… そーゆーことじゃねぇだろうがっ」
『大輝……?』
青「もういい。何でもねぇよ。つか、てめぇは黄瀬の応援で来てたのか?」
『そういう訳じゃないけど……』
青「ふーん… あっそ」