第28章 洛山を従える者
赤司はバスが見えなくなるまで見送ると、部員たちの待つ駅へ向かった
葉山「あーっ!赤司やっと来たーっ!」
実渕「フフッ、2人きりの時間は楽しめたかしら♡」
根武谷「遅かったな」
黛「……?」
(何かコイツ、さっきと雰囲気が……)
赤「待たせたね」
実.葉.根.黛「「!?」」ゾクッ
そう一言告げた赤司は、先ほどまでの雰囲気とは全く違い、普段通り、いやそれ以上に冷酷さや威圧感が滲み出ていた
赤「さあ行こうか」
そして部員達の先頭を行く、洛山の主将
葉山達は赤司に聞こえないように、極力小さな声で喋った
葉山「赤司が超怖ェーんだけど…(泣)」
根武谷「だな;; 何かあったのか?赤司の奴」
実渕「恐らくそうでしょうね……」
(それにしてもさっきとは別人だわ…。征ちゃんとちゃんに何があったというの? 私達と別れるまでは、まるで恋人のようだったのに…)
黛(今の赤司の雰囲気は、俺にシックスマンになれと言ってきたときと似てる…。あのときも急に雰囲気が変わったんだ、コイツは…。いや、この威圧感はそのときとは比べものにならないな…;;)
赤「無駄口を叩くな。時間まで、まだ少しある。それまでミーティングだ」
実渕「えっ⁉︎ 征ちゃん、控え室での続きは次の部活のときって言ってなかったかしら…?」焦
赤「礼央、僕は“次はない”と言った筈だが?」
実渕(ゾクッ
「ご、ごめんなさい、征ちゃん。そうね、じゃあ早速始めましょうか…」
赤「あぁ」
実渕達は、赤司の変わりように戸惑いながらも従うしかないのであった