第28章 洛山を従える者
『あ、かし…君……』
は振り向いて呟いた
赤「!! ……?」
赤司はここにいるはずがないと思っていた彼女が目の前に現れたことに驚く
『赤司君っ‼︎』
は考えるより先に行動していた
赤「っ!!」
赤司は自分の胸に飛び込んできた彼女を優しく抱きとめる
『あっ……///』
(か、体が勝手に…/// まさか会えると思ってなかったから…)
同じ会場にいるとはいえかなり広いので、会える確立はそんなに高くないのだ
赤「久しぶりだね…。まさか君から僕に飛び込んでくるとは思わなかったよ。…そんなに寂しかったのかい?」微笑
赤司は自分の腕の中にいるの顔を覗きこむ
『!! ちっ… ちが/// ……わなくもない… かも……です…///』
段々小さくなるの声に、赤司はクスッと笑った
『〜〜っ/// だって… あ、あんなに毎日一緒にいたのに、急に会わなくなったら… 誰でも……っ///』
赤「……僕も寂しかったよ」
赤司はにしか聞こえないように耳元で囁いた
『んっ……///』
は顔だけでなく耳まで真っ赤になっている
赤(可愛いな…)
そんなを見て、赤司は再度クスッと笑った
この様子を見ていた3人は、2人に聞こえないようにヒソヒソ話す
葉山「あの子、いきなり赤司の方走ってっちゃったよ⁉︎⁇」
根武谷「確かに…… って、それより赤司のあの顔見てみろよ…;;; 別人だろ、ありゃ…;;」
実渕「そうね…。征ちゃんのあんな優しい表情見たことないわ」
葉山「なんか邪魔できない感じだねー!」
根武谷「だな;;」
実渕「あら、アンタ達が空気読めるなんて。珍しいこともあるのね」
(まあ、あの雰囲気なら誰でも分かるかしら…;;)
鈍感な葉山ですら気がつくくらい、2人の間には優しい空気が流れていた