第27章 お菓子は正義
side
(やっと… やっとあっ君と仲直りできた…。突然の再会だったけど、仲直りできてほんと良かった…‼︎)
私がお菓子を拾いながら仲直りできたことに喜んでいると、あっ君に質問を投げかけられた
紫「てゆーか、ちん何でここにいんの〜?」
『準決勝の試合をビデオで撮ってくるようにって、うちの監督に頼まれたんだぁ〜』
紫「ふーん。やっぱりどっかのマネージャーしてるんだ〜。てかちんの学校どこ?俺知んないんだけど〜」
(そっか。あっ君とは全然連絡もとってなかったから、知らないよね…)
『誠凛だよ』
紫「誠凛…? 聞いたことな〜い。IH出てんの〜?」
『出てないよ…』
紫「へ〜。じゃあ、ちんは“誰と”一緒の高校に行ったの〜?」
あっ君の目はかなり険しくなっている
『テツ君だよ…』
私がそう言うと、あっ君の顔は驚きに満ちていた
紫原side
「黒ちん⁉︎⁇ よりによって何で黒ちん〜?」
(他の皆のトコならともかく…)
『テツ君と私が似てるから…かな』
俺と黒ちんは、とにかくバスケに関して気が合わなかった
全中三連覇した頃を思い出す、そういえば黒ちんとちんは俺たちがチーム内で始めたゲームに、相手に失礼だからやめろってずっと言ってきたなぁと
「ふーん。確かにウザいぐらい真面目なところは似てたかも〜」イラ
『……あっ君…今でもバスケつまらない?』
「……ちん、俺がそういう話されるの嫌いなこと知ってるでしよ?」
せっかくの再会で上機嫌だったのに、急激に俺の機嫌は悪くなっていく
『そうだけど……』シュン
あからさまにちんは悲しそうな顔をした
「もうこの話は終わりね〜。俺ちんのそんな顔見たくねーし。せっかく久しぶりに会えたのに〜」
俺はブーーッと頬を膨らました
『そうだね…、ごめん…。ところで、あっ君こそこんなところにいて大丈夫なの? 他のチームメイトさん達は…?』
「あ〜、忘れてた〜。俺控え室戻らなきゃ〜」
『えっ⁉︎ 早く戻らないとっ‼︎‼︎ じゃあ、ここでお別れ…だね……』
「え〜。やだ〜〜」
『そんなこと言われても…;;』