第26章 IH準々決勝 海常vs桐皇
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第2Qが終わり10分のインターバル中、私とテツ君は連れてきていた2号に外の空気を吸わせるため、表へ出た
『涼太……?』
黒「どうも」
黄「⁉︎⁈ っちと黒子っちーーっ⁉︎⁇ 何でここに⁉︎ それとその犬…;; 何かツッコミどころ満載っスね;;」
黒「昨日まで近くで合宿だったので、皆でIHを見に行こうってなったんです」
黄「チェッ… 応援しに来てくれたんじゃないんスか?」
黒「違います」
『テツ君…;;』
黄「ヒドッ‼︎ (泣) …じゃ、ちなみに俺と青峰っち… どっちが勝つと思うっスか?」
黒「…わかりません。ただ勝負は諦めなければ何が起こるか分からないし、2人とも諦めることはないと思います。…だからどちらが勝ってもおかしくないと思います」
『……そうだね』
黄「……ふーん。じゃあ、せいぜい頑張るっスわ」
黒「 ……てっきり「絶対勝つっス」とか言うと思ってました」
黄「…そりゃもちろんそのつもりなんスけど…。正直自分でもわかんないんス。中学のときは勝つ試合が当たり前だったけど…。勝てるかどうか分からない今の方が気持ち良いんス」
『涼太……』ニコ
(涼太はほんと変わったな……)
黄「黒子っちにお願いがあるんスけど、ちょっとっちと2人にしてもらえないっスか?」
『?』
黒「……分かりました」
そう言って、テツ君と2号は会場の中へ戻っていった
『涼太…?』
黄「さっきと質問変えるっス。っちは俺と青峰っち… どっちに勝ってほしいっスか?」
『えっ…⁉︎』
(何でそんなこと聞くの…?)
黄「俺、っちが俺に勝ってほしいって言ってくれたらもっと頑張れるっス…。だから…」
『涼太……』
そう言う涼太は、困ったような苦しそうな顔をしていた