第25章 地獄の海合宿 feat秀徳
は食事の片付けを終え、緑間との待ち合わせ場所に向かった
そこでは自販機で飲み物を買おうとしている緑間がいた
ピッ
『真ちゃんはこれでしょ?』
は勝手にお汁粉の冷た〜いボタンを押す
緑「 ‼︎ あぁ」
緑間はガコンっと落ちてきたお汁粉を拾う
2人は並んで歩きながら話した
『真ちゃん、話って何?』
緑「俺はお前たちに負けてから、ずっと答えを出せないでいるのだよ…」
『答え?』
緑「俺はお前たちに負けると思っていなかった。なぜ負けたのか?それは俺が選択を間違ったからなのか…?いくら考えても分からないのだよ」
『真ちゃん。選択するのに間違うとか正しいとか、そんなこと考えてたら何も選べないよ。それに負けたから間違ってるっていうのはおかしいんじゃないかな?』
緑「……。」
『なぜ私たちが勝てたか…か。実力差なんてほとんどなかった… ってゆうか、むしろ秀徳の方が上だったと思う。それでも誠凛が勝てたのは、チームの力なんじゃないかな?』
緑「チーム? チームの力とはなんなのだよ…」
『お互いを信頼し合って、支え合う力』
緑「お前の言っていた“信じる”力か…」
『うん、そうだね。きっと、今真ちゃんが1番信じてるのは自分だと思う。それがいつか、仲間も同じぐらい信じれるときがくると思うよ』
(すでに相棒はいるみたいだし…♪)
緑「俺は今まで、他人に頼ったことはない。それが人事を尽くすことだと思っていたのだよ」
『フフッ、真ちゃんらしいね。でも、他人のために人事を尽くすのも良いなって、きっと思えるようになるよ』
緑「……。」
『真ちゃんの求めてる“答え”かどうかは分からないけど、私はそう思うな』
緑「そうか…」
『うん。…あと、学校は違うくても、今は一緒に合宿してるみたいで私は楽しいよ♪』
緑「……。今日の夕飯、秀徳の手伝いをしたそうだな?」
『うん。味付けとかね。どうだった?』
緑「……悪くなかったのだよ」
『フフッ、良かった』ニコ
緑「っ…///」
『それじゃ、そろそろ宿に戻ろっか』
緑「あぁ…」
2人が宿に戻る間無言だったが、そこには穏やかな空気が流れていた