第22章 彼らと同じで違う
日向side
シュート練中、珍しく黒子が話しかけてきた
黒「木吉先輩をスタメンにしてください」
「は⁉︎」
(いきなり何言ってんだコイツは…;;)
黒「僕ではこの先誠凛の足を引っ張るだけです。だから……」
「ったく…」
(木吉の言う通りだ、火神より黒子のがよっぽどヤベェ…;; けどまあ、とりあえず…)
「調子こくな、ダァホ‼︎‼︎」怒
俺は言いながら、黒子の頭を思いっきり叩いた
黒「……;;」汗
「スタメンから外せだぁ?ベンチのことも考えろよ‼︎ んなもんお前が言うな。言うならこっちから言うわ‼︎」怒
黒「でも…」
「だーめったら、だめだ‼︎」
黒「………。」
(黒子は結構頑固なところがあるからな…。壁にぶち当たって、相当悩んでんだろう。けど…)
それから俺は黒子に木吉の話をした
創部当時はコテコテのCだったこと
でも木吉の得意なポジションはPGだったこと
だからPGとCを組み合わせた独自のスタイルを作ったこと
「お前にできることは本当にそんだけか?」
黒「………。」
「まあ無理矢理やらせるもんでもねーし、これ以上は言わね。けど… どーしてもダメなら、火神と… あとにも言っとけよ」
黒「??」
「今日実は……」
俺は今日の練習試合の後、火神呼びたして話すつもりだった
けど、俺より先にが火神と話してて、内容が内容だったから、俺は思わず立ち聞きしちまったんだ
あの2人には悪いが、このとき2人が話してた内容を黒子に話した
(わりぃな。けどこれも“先輩の務め”ってやつになんだろ?木吉)
黒「……‼︎」
「そういうことだ」
黒「…すいません。ありがとうございます」
「おう」
黒子は走って体育館を出ていった
(たぶんもう大丈夫だな…)
その後のシュート練はいつもより調子が良かった気がする